新型コロナウイルス感染後症状・後遺症に関する共同研究を開始

2022年 12月 27日

サイキンソーは、国立大学法人大阪大学感染症総合教育研究拠点、大阪大学微生物病研究所、および大阪大学大学院医学系研究科(呼吸器・免疫内科学、免疫制御学、感染制御学)とともに、「腸内細菌および真菌により誘導される免疫病の病態解明」の共同研究を開始します。新型コロナウイルス感染症の感染後症状、および後遺症(通称:LongCOVID)が腸内細菌叢に与える影響を明らかにするため、新型コロナウイルス感染症で入院歴のある方を対象に腸内細菌叢の解析を実施いたします。

※プレスリリースは下記をご覧ください。
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PRTIMES

■本研究に関して

(1)研究の背景
現在、新型コロナウイルス感染症に伴う後遺症が問題となっていますが、後遺症の原因や治療法についてはまだ分かっていないことが多くあります。これまでの研究で、新型コロナウイルス感染症からの回復後でも、長い期間腸内細菌叢の乱れが続いている方がいることが分かりつつあります。本共同研究では、腸内細菌の乱れが後遺症の発症に関与しているかを解明するための研究に大阪大学感染症総合教育研究拠点等が取り組み、サイキンソーが腸内細菌叢解析を担当します。

(2)研究参加者
大阪大学感染症総合教育研究拠点 感染症・生体防御研究部門長・教授 竹田 潔
大阪大学微生物病研究所 ゲノム解析室 助教 元岡 大祐
大阪大学大学院医学系研究科 感染制御学 教授 忽那 賢志
大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学 大学院生(同研究科 免疫制御学 大学院生) 猪頭 英里
株式会社サイキンソー

(3)今後の展望

本共同研究で得られるデータを活用することで、新型コロナウイルスをはじめとする免疫病の病態解明、それによる治療法や予防法の確立に貢献できる可能性が期待されます。

■研究協力に関して

腸内細菌と後遺症の関連をより詳しく検討するために、新型コロナウイルス感染症から回復し、ご自身の便を提供いただける方を募集しています。エントリーいただいた方のうち、「研究対象となった方」には、ご自身の腸内細菌の構成や割合などを詳しく解析した結果をお送りします。

<対象となる方> 以下の全てに該当する方
・これまでに新型コロナウイルス感染症と診断された方で、新型コロナウイルス感染症の治療のために医療機関へ入院された方(いわゆる中等症や重症に当てはまる方)
・日本在住で、新型コロナウイルス感染症を発症した時に 20 歳以上の年齢である方
・自宅で採取した便の提供とオンラインでアンケートの入力にご同意を頂ける方
※ 後遺症のない方でもご参加いただけます

応募資格や方法、ご協力事項等の詳細、およびご応募はこちらのフォームをご覧ください。